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∮”物質が語る自画像”(講談社 ブルーバックス)

∮小林誠氏(高エネルギー加速器機構名誉教授・64歳)、益川年英氏(68歳・京都産業大学名誉教授)と、南部洋一郎氏(87歳・シカゴ大名誉教授)の合同ノーベル物理学賞受賞が決まりました。おめでとうございます! 1960年代に南部さんが、「素粒子(物資の最小単位)の世界では、左右が完全に対称ではない」と提唱。後輩のお二人がその考えを更に進め、長年の努力の末、証明に成功。宇宙論の発展に大いに貢献することになり、今回の受賞に結びつきました。

本書は、話題のクオークをはじめ、ブラックホール、タキオン、クエーサー、鉄、真空(!)まで、合計22の宇宙に存在する/存在すると想像される物質が、一人一人、著者の仮想インタビューに答えて自分を語る! なんともユーモラスでユニーク、面白くて非常に為になる1冊。物理化学数学ぜんぜんダメの翻訳担当者(=わたし)にも、よおくわかりましたヨ。編集部の懇切ていねいな補足コラムと、保江邦夫先生(ノートルダム清心女子大学)の訳文監修つき表紙はあの佐々木マキさんです!
著者が登場する22の物質をじょうずに擬人化(原書では、男女の別もちゃんと指定されています)しているところが、勝利の秘密(?)かな。講談社ブルーバックス 1140円(税別) ↓アマゾン

♡読書の秋に、ぜひどうぞ! 

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2008年10月09日 19:26に投稿されたエントリーのページです。

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