最近、小中学生さんから、よく貰うのが、
”こんにちわ! おかださん”という書き出しの手紙やメール。
こんにち”わ”って、字面はとても可愛いんだけどねえ、正用法はもちろん、こんにち”は”!!。
「こんにち(=今日)は"ごきげん、いかがでいらっしゃいますか?"」と、""内がかくれているわけで--。
今の学校じゃ、そんなことも教えんのかいと、文部科学省へ超古・おじサン的批判を飛ばし続けていたおかだですが、このところは少々軟化傾向にあり。思うに、国語って、空気みたいなものなんですね。つまり、大抵の人にとっては、あって当然。しかも、空気と同じで、流れが変わる。たとえば「僕」は「下僕」のことで、明治時代まで、自分を卑下し相手を敬う言葉だった。それが今や、男性が普通に自分を呼ぶ言葉に。一方、御前(おんまえ)が変わった「おまえ」は尊敬語から今や、同等性か、親密性か、侮蔑を(現す言葉に。首題の「こんにちは」だって、そのむかし、生活のリズムがとてもゆるやかだったときには、「こんにちは、ごきげん、いかがでいらっしゃいますか)とぜんぶ、いっていたのが、世の中のスピードにあわせて省略が行われ、こんにちは、になったはず。更には字面が気にいられたか、最近,「こんにちわ」派がとみにふえてきたと。平安以来の正しい言葉の素性、というのは厳としてあるとは思うのですが、それを踏まえた上で、流れの変わり方、変遷の様子を調べるのは、専門家でなくても結構楽しいもの。ひいては、(ちょっと飛躍しますが)自分が育った日本という国とその歴史を正しく理解する一つのヒントとなるようにも思いますが--いかがでしょう。
☆「こんにちわ」に替えるなら、国民投票しよう! おかだ
☆ホント、ひまなやつ!(と冷たいまなざしの) にゃごべえ