十八世中村勘三郎さんの追悼放送で観た
『やじきた道中てれすこ』
勘三郎さんらしく、開けっぴろげで、粋で華やか。
江戸情緒に溢れた、ほんとに素敵な作品でした。
落語にもあったけど、”てれすこ”という摩訶不思議な名前の魚が
捕獲された頃。
やもめのやじさん(勘三郎)と、アラサーのモテモテおいらんちゃん
(小泉今日子)と芝居をしくじった役者のきたさん(柄本明)が、
三人で江戸から箱根を越えて――というお話。
めったに邦画を観ない岡田事務所一同ですが、あっというまの
二時間弱。途中で、やじさんがコロリで死んだ妻と長男の
白昼夢を見るシーンがあって、思わず涙。亡き勘三郎さんの
追悼放送としては最高だったんじゃないかしら・
心からのご冥福をお祈りします。
岡田事務所一同より。