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読んでね! リリー・クエンチ アーカイブ

2008年04月07日

リリー・クエンチ、who???

リリー・クエンチは、オーストラリアの作家N.J.プライアーさんの、同名人気シリーズの主人公で、
アシュビー王国の首都アシュビーウォーターに住む女の子(10歳)。アシュビーは長年、隣国の
ブラック帝国に占領され、多くの人が、座金工場で働かされているんです。リリーは、両親を早くに亡くし、祖母のウルスラ・クエンチ(元女傑のしゃきしゃき、手芸もじょうず)、と、なんとか暮らしていました。ところが、ある日、そのアシュビーウォーターに、ドラゴンが襲ってきたんです! ドラゴンですよ、ドラゴン、わたしなんか、原書読んでつい、恐竜を想像しちゃいましたが。折しも祖母を亡くし(リリー、天涯孤独)、墓地から泣いて帰宅したリリーに、国の上層部(もちろん、ブラック帝国の手先)が「おまえが、ドラゴン撃退係の家系の末裔だ! おまえがあのドラゴンを退治してこい」と。怖い国の幹部たちに、逆らうわけにもいかず、リリーはおっかなびっくり、ドラゴンと向き合うのですが。。。これが、4階建てのビルほどあろうかという、どでかい巨体(ボディは赤・翼2枚つき)の女ドラ。しかも頭がよくて、弁が立つんですね。「あなた、ブラック帝国の手先なのね」みたいなことをいって、リリーを煽る、あおる。もちろん、リリーも言い返し(ここが健気というか、ユーモラスというか)、結局ふたりは意気投合。一致協力して、しいたげられたアシュビーを解放すべく、まずは消息不明のお世継ぎをさがす旅に出発。
くわしいことはwww.okadayoshie.com/のリリー特別ページをどうぞ。7巻までありますが、え?あ?へええ!という、スマートで読み応えたっぷりの素敵なシリーズです。一応児童書ですが、コミックのりに近いスピードとサービス満点の展開。すてきなロマンスもあり、個人的には、コミック好きの中高生や大人の女性にも、きっと気に入って頂けると思っています。(たとえば、”バッテリー”ファンのかたも、読んでみてください、まずはお近くの図書館でリクエストを!)
今は1,2が出て、3が5月。4巻を腕まくりで翻訳中。
こちらでは、翻訳裏話や、著者さんのことなど、フォロー情報をご案内するつもりです。
レスポンス、お待ちしています!!

2008年05月08日

◇リリー・クエンチ(1巻)の表紙

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です。上品・華やか、というのかな、かっこいいんですよ! 画家は十々夜(ととや)さん。
中のイラストは、あらいしづかさん。ヨーロッパ・モダン調で、こちらはまた
別のかっこよさ。書店で見つけたら、ぜひお手に取ってくださいね!

◇リリー・クエンチ(2)の表紙

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ブラック伯爵の一人息子ゴードンとリリーのツーショットですが、にゃ? ふたりは恋に!??
さてさて、それはどうなんでしょう--本文で、どうぞ、確かめてやってくださいませ!
それにしても、この物語にはおもろい人たちが、いっぱい出てきます。リリーは
とてもまじめで健気な女の子ですが、それでもどこか、おもろいんですよね。
もともと、おもろいクイーン・ドラゴンとの掛け合いなんか、もう最高。もっと変なのは
イバンジェリン王妃の母、クリスタル・ブライト! 娘さんのほうは、もとぶんむくれ不良少女だ
ったけど、ライオネル国王と結婚して、生まれながらの優しさが色濃く出てきました。訳者の
わたしは、どんどんイバンジェリン・ファンになっています。ところが、その一方で、
クリスタル・ママは、まあ、わがままで自分勝手で(同じか)、せこくて、いい年して
成長がみられん(!)とんでもない困ったちゃんなんですが、どこか憎めないんですよね。
いつも思うけど、こういうおおらかさがオーストラリアの作家さんの特長ですかね。原書を
読んでても、なんか楽しくて、ほっとしちゃいます。作者さん(女性)が、
色んな場所で、同性に優しいまなざしを向けているところも、いいなあ!
サイドカーつきのオートバイにわくわく、戦闘機からの機銃掃射にびくびく、
ブラック伯爵の意味深い発言に、うーんとうなりながら、
5/28には3巻が発売です。近々、表紙をアップして、先行でご覧頂く予定です。
3巻にはなんと、クエンチ一族のご先祖(ほんもの)が登場しちゃいますので、
どうぞよろしく!!

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